2015年10月18日日曜日

27年10月 月例早朝坐禅会「指月の会」案内

ネパールとの国境近く、釈尊成長の地カピラヴァストゥ城と目される遺跡

池に咲く蓮。蓮はインドを原産とする仏教の象徴とされる花


「城の東北40余里に卒塔婆がある。太子(若き日の釈尊)が樹陰に坐り田を耕すのを見られた所である。ここで坐禅をして欲を離れることができた。浄飯王(釈尊の父王)は太子が樹陰に坐り禅定に入られ、日の光はすでに廻り〔他の場所を〕照らしているのに、樹影は移ることがないのが目に入り、心に不思議に感じいよいよ敬愛を深くした。」
                                     『大唐西域記』二ー六 贍部樹下の静思



 二月に行う祥雲寺インド仏跡参拝旅行に向け、先月に続いて大唐西域記からお釈迦様が坐禅を行った場面を引いてみます。

 お釈迦さまはシャカ族の王子として生まれ、一族の城カピラヴァストゥ城で育ちました。
お釈迦さまは「聖俗何れの道であれ偉大な人となる」との予言を受けていたので、父王は大変に心を配り、お釈迦様の成長を見守りました。

 ある日のこと、父王が儀式(種まき式)を行っているとき、涼しいジャンブ樹の木陰に坐禅をされました。
後に出家をされ、他の修行者たちと6年間苦行を行われた末に、苦しみは人を浄めず、知慧を生むことはないと述べられます。
そして続いて、昔木陰で坐禅をした時を思い出されました

「もろもろの欲を確かに離れ、もろもろの不善の法を離れ、大まかな考察のある、細やかな考察のある、遠離から生じた喜びと楽のある、第一禅に達して住んだことを憶えている。これこそが覚りへの道にちがいない」(『大サッチャカ経』)

この後、お釈迦さまは菩提樹の下で坐禅を行い、覚りを開かれました。

 写真の場所、カピラヴァストゥ城はお釈迦さま生育の地、覚りを開くに至る源となった体験の場所でもあります。

 お釈迦さま存命の間にシャカ族は滅亡し、城は失われます。
今日では広大に広がる田畑のなかに城の土台が遺跡として残り、かつての姿を思い浮かべる基となってくれています。

                                                            祥雲寺副住職 安藤淳之

一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。
ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。
この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。
一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?

日時:10月26日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
     6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
     7時20分~8時    (二回目の坐禅)

場所:祥雲寺本堂一階

用意:身一つで大丈夫です。
    足の組めない方は椅子での坐禅もできます。


また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています。




2015年10月14日水曜日

平成27年10月観音朝詣りのお知らせ

10月1日、梅花特派講習会(トップクラスのご詠歌の先生に教わる機会です

長崎市地蔵寺の塩屋先生から教わっています。
 
 境内を飛び交うカラスの数が近年とみに増えました。
ねぐらは2キロ以上北の山にあって、祥雲寺は町への通り道に当たり、夕方裏山に何百羽と集まって一休みし、いっせいに飛び立つさまは壮観です。

 現代ではカラスは嫌われ者になってしまいました。
町中にカラスに荒らされたゴミ袋の残骸を見かけます。
農村の果物、作物の被害も甚大です。
お寺でも、墓地に上げた花が抜かれて散らかされます。
それどころか、ステンレス製のネジなしの花立てが持っていかれることもあります。
光るものに興味があるのですね。
ともかくいたずらで油断も隙もあったものじゃない。
にくらしい。

 しかし、カラスは昔から特別な能力を持った鳥として、世界のどこの国でも一目置かれてきました。
神話の八咫烏のように神の使いとされ、あがめられることが多いのです。
真っ黒な姿で腐肉を食うことから死に神を連想し、不吉なものとされもしますが、それはまたあの世とこの世を結ぶ生き物とされ畏敬されることでもあったのです。

 カラスは知恵のある鳥です。
感情をもってお互いに声を掛け合っているそうです。
必要に応じて集団で敵に立ち向かったり、助け合ったりします。
夫婦つがいで子を大事に育て、母ガラスが巣立ちさせる様子は「カラスの子別れ」という言葉があるように昔から人の知るところでした。
私は本堂の前で、二羽のカラスが供えた花を引き抜いて空中でキャッチボールのようにして遊んでいるのを見たことがあります。

 人間のすぐそばにいて、人間と通じあうような生き方をしている。
それが「夕焼け小焼け」や「七つの子」のような親しみを込めた童謡になったのでしょう。

 カラスの数が増えるのや、人間の出す大量のごみが原因らしい。
鳥は飛ぶために身軽でなければならない。
食いだめができないから、残飯などが少なくなれば自然に数が減るはずだといわれています。
 
 人間の生活を改めることによって、本来あるべきカラスと人間のよい関わりが復活すればいいなと思います。

 平静27年10月15日
                               祥雲寺住職 安藤明之

十八日の朝詣りは午前6時から行います。